肝付町高山漁協の定置網に8月2日、ジンベエザメがかかり、翌3日に硯石漁港から鹿児島水族館(鹿児島市)へ引き渡されました。
漁船に牽かれて漁港に入るジンベエザメの水槽
捕獲されたのは体長約4メートルのオスのジンベエザメです。鹿児島水族館では、昨年11月以来、ジンベエザメの展示を休止していました。
専用の水槽に入れられたジンベエザメ
ちなみに同水族館で展示された初代ジンベエザメも高山漁協で捕獲されたもので、水族館への提供は今回で2回目となります。
搬送当日、あらかじめ定置網から生簀に移していたジンベエザメを沖合で専用の水槽に入れ替え、硯石漁港まで船で運搬しました。話を聞き駆けつけた地元住民や漁協関係者が見守る中、水槽は大型クレーンで吊り上げられ、トレーラーに載せられました。
クレーンでの移動作業
その間も水族館スタッフが水槽の中に入り、ジンベエザメが傷つかないようにと寄り添い、酸素を供給、モニタリングしながら慎重に作業を進めました。
いったん現場で海水を入れ替え、今度は陸送で南さつま市笠沙漁港を目指します。水族館スタッフによると笠沙漁港にある専用生簀で1ヵ月ほどエサの食いつきなど様子を見るそうです。
陸送中も職員が水槽の中で付き添います
順調にいけば1か月後には肝付町で捕獲されたジンベエザメが水族館で見られるかもしれません。(※8月23日にかごしま水族館へ移送され、展示が始まりました)
ジンベエザメを一目見ようと集まった子どもたちは「水族館で見たことがあるけど、漁港で見るのは初めてです。その大きさを間近で確認できてうれしいです」と、興奮気味に話していました。
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