今年の流鏑馬初練習が9月5日、肝付町にある旧国鉄大隅線の線路跡で行われました。流鏑馬保存会や家族、親戚など大勢の関係者が集まり、今年の射手、高山中学校2年生の増田啓吾くんの勇姿を見守りました。
はじめに神事が行われ、祝詞奏上や玉串奉奠などで安全を祈願しました。神事後の練習は馬に慣れることを目的として行われ、啓吾くんは保存会メンバーが引くベテラン馬の高富士にまたがって、手放しで線路跡約200メートルの直線を往復しました。
射手への第一歩を踏み出した啓吾くんは「はじめはこわかったけど、一歩一歩進むうちに慣れてきました。今日の練習を終えて、射手を務めるという不安が消えました。これから先輩や保存会のアドバイスをしっかりと聞いて練習に取り組んできたいです」と、晴れ晴れとした表情で初日の練習を終えました。
練習後馬にえさを与える啓吾くん
啓吾くんの目の前で、馬場を清めるための真砂を撒きながら進んでいた父親の清文さんは「とても緊張しました。後ろから進んでくる息子の姿を見たくて、振り向きたいという気持ちを我慢して、真砂を撒きました。まだ始まったばかりです。先輩方の指導のもと頑張って行きます」と力強く話しました。
射手の通り道に真砂を撒く清文さん(左)
これから約1週間かけて、手放しでの走行を身につけた後、流鏑馬が奉納される四十九所神社宮之馬場に練習場所を移し、10月18日に行われる本番に向け訓練を積み重ねていきます。
この記事へのコメントはありません。