肝付町内で、主に肝属川・高山川沿いの地域において行われる鉦(かね)踊りは、水神をまつる伝統行事で、もともとは、夜に行われていた八月踊りの前にするものでした。
旧暦の8月18日にあたる9月30日、下住地区にある水神祠の前で、下住地域振興会による鉦踊りが行われました。下住では、かつて数えで15歳以上の青年で構成されていた青年団によって行われていたそうです。
下住の水神祠
参加者が五色の紙旗を飾った水神祠に酒などを供えた後、鉦4名、太鼓4名の計8名が祠の前で輪になり、それぞれ鉦と太鼓を打ち鳴らし、唄いながら踊りを奉納しました。
ちなみに下住の紙旗の五色は、白、赤、緑、黄、青で、青色は水など、それぞれ意味があり、地域によって色が違ったそうです。
水神祠や他の祠にお供えをします
鉦や太鼓を打ち鳴らしながら鳥居をくぐります
輪をつくっていきます
足を振り動かして踊り、時々、向きを変えながら周ります
最年長の86歳で踊り手を務めた内村政行さんは「23歳のときから八月踊りをしていましたが、ほかに踊り手がいなくなり、途絶えてしまいました。鉦踊りだけでもなんとか続けていきたいです」と話していました。
最年長の踊り手の内村さん
参加者のみなさん
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