【きもつき情報局】やぶさめ祭りに向け「うまっこ」制作

毎年、やぶさめ祭りの会場で販売されている飾り馬「うまっこ」。
 
縁起物として、また流鏑馬の記念として、人気のあるわら細工です。
 
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昨年のうまっこ
 
このわら細工をつくっているのは、波野地区公民館のふるさと民芸講座のメンバーです。10年以上続く人気の生涯学習講座で、しめ縄飾りや花器などのわら細工や竹細工を中心にさまざまな作品をつくっています。それぞれ得意なメンバーが講師になるのが特徴です。
 
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講座のメンバー
 
今年も10月8日に、うまっこづくりが始まりました。5頭を目標として、午前中に頭の部分、午後に残りの部分をつくる計画です。最終的には、次回制作分と合わせて70頭準備する予定です。
 
講座メンバーがつくるうまっこは毎年趣向を凝らして、飾り付けなどを変えています。ちなみに売上の一部は講座の忘年会の積立金となるそうです。
 
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真剣に制作に取り組みます
 
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先につくられた頭の部分
 
使用するわらはメンバーで8月に稲刈りをし、乾燥させて保管していたもの。また飾りの鞍に使う布は研修で薩摩半島の川辺(南九州市)に出かけて仏壇屋で購入したそうです。
 
ベテランメンバーに指導してもらいながら、初心者も懸命につくります。まずは「わらで縄をなう」ことが、なかなかできないそうです。わらを選ぶのも重要なポイントで「がんたれ(質の悪い)わら」ではうまくいかないようです。
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縄づくりもコツがいります
 
時々、先輩のチェックを受けながら作業を進め、わからなくなると教えてもらいます。きちんとできていると「よかよか」と褒める一方で、できていないときは、やり直しになることもあるそうです。
 
また、こうするといいなどとコツを教えてもらいながら途中から先輩に続きの作業をしてもらうこともあり、「自分一人では絶対につくれません」という人もいます。
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出来栄えをチェック
 
出来上がりには個性が出て、同じものはひとつもありません。例年、「意外と個性の強い馬から売れていく」のだそうです。また、うまっこだけでなく、ぞうりをつくる技術を応用してつくる祝亀(いわいがめ)も販売します。
 
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メンバーのつくった祝亀
 
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祝亀の甲羅部分をつくっています
講座の代表の西之園幸太郎さんから「広報担当」を任された、今年で3回目のうまっこづくりに参加した有馬美智子さんは「みんなで手間暇かけ、心をこめてつくりました。先輩からしごかれながらも楽しくつくったので、来年の厄除けにぜひ買ってください」とPRしました。
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