肝付町にある高山CHOYAソーイング株式会社はオーダーシャツから既成品まで、さまざまなシャツの生産を手がけています。
そのなかのひとつ、「鹿児島しゃつ」が、10月6日に開かれた「かごしまの新特産品コンクール」工芸生活用品部門において、県特産品協会理事長賞を受賞しました。
受賞した「鹿児島しゃつ」
このシャツは襟や袖口などに鹿児島の特産品である大島紬をあしらい、ボタンに奄美大島産のマベ貝を使用しています。
一つ一つ微妙に色合いの異なるマベ貝のボタン
同社の阪本英信社長によると、製品を生み出すきっかけは、大島紬の製造元から大島紬を使ったシャツをつくってほしいと依頼されたことだそうです。
「洋と和を融合したものをつくってみたい」と考えていた阪本社長は依頼を受け、そのときは、前身ごろに大島紬を使ったシャツをつくったそうです。
その後、衿などに大島紬を部分使いにしたシャツを地元デパートに提案、三社共同で商品化することになりました。
シャツの違いについて説明する阪本社長
絹織物である大島紬の色落ちや縮みの問題をクリアする製品開発を経て、約4年前に販売が、開始され、現在では地元銀行の制服にも採用されています。
昨年からはネット販売も開始され、全国各地から注文があります。リピーターも多く、また贈答用にもよく利用されているそうです。
「鹿児島を『着る』のはすばらしい」と話す阪本社長(左)
阪本社長は「鹿児島のよいものを手軽に、身近に感じてもらいたいと開発しました。着てよかったといってもらえることが一番です。鹿児島の、肝付のよさを発信していくことは重要なことだと思います。地元の財産を連携していかしていければいいですね」と語り、今回の受賞が鹿児島のよさを全国に発信するきっかけのひとつになることを願っていました。
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