第30回国民文化祭・かごしま2015の一環として11月8日、肝付町文化センターで郷土芸能フェスティバルが開催され、九州各県8団体が各地域で代々継承されている伝統芸能を披露しました。
オープニングは約1週間開催されたおおすみ芸術祭の出演アーティストからなる「ひっつきもつきアートプロジェクト」が飾り、ライブ書道とダンスのコラボパフォーマンスで会場を沸かせました。
ひっつきもつきアートプロジェクトによるオープニング
また肝付町からは本町八月踊保存会と万越し祝保存会が出演。本町八月踊りは、江戸時代寛文11年(1671年)、高山用水工事が落成した際伝えられた水神を祭る儀式が起源とされたもので、スゲ笠や頭巾をかぶった踊り手が三味線や胡弓、太鼓が奏でる音色と歌に合わせて、独特のリズムの舞を披露しました。
本町八月踊保存会による八月踊り
万越し祝は昭和60年に内之浦漁協の定位置網にブリが一万匹を越えるほど獲れたことを祝い同漁協婦人部が披露した踊りのことで、その祝い踊りを再現したものを今では、様々なイベントなどで演じています。恵比寿や女漁師に扮したユーモラスな芸能で、フェスティバルの大トリを務めました。
フェスティバルのフィナーレを飾る万越し祝
他にも神楽や棒踊り、太鼓踊りなど宮崎県や熊本県、福岡県の保存会が出演し、独特の雰囲気で演じる伝統芸能の魅力を伝えました。
熊本県球磨村大瀬地区の太鼓踊り
来場者らは「いろいろな地域の伝統芸能を1日で見られてなんとも贅沢なイベントでした」と喜んでいました。
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