電離圏下部に発生するSq電流系中心付近で起きるプラズマ加熱現象の解明を目的とした観測ロケットS―310-44号機が1月15日、内之浦宇宙空間観測所で打ち上げられ、観測実験が行われました。
Sq電流系とは、冬場に緯度25~32度の上空およそ100~110kmにしばしば発生する環状の電流で、太陽からのエネルギー入射によって発生する大気の運動に起因します。ここで、通常は南極や北極でしか見られない特異な現象が発生し、GPS測位の制度や短波通信などが影響を受ける可能性があります。
今回の打ち上げでは、こうした現象のメカニズムの解明を目的に高温度層内のプラズマと電場、磁場等を測定しました。
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