長年、地域に愛されてきた県立高山高等学校(以下高山高校)の最後の卒業式が3月2日、同校体育館で開催されました。
高校再編にともない3月に閉校する高山高校の卒業式には保護者やOB・OG、旧職員、地域住民が参加。120年の歴史に幕を閉じる高山高校との別れを惜しみました。
高山高校は1895年(明治28年)に高山村立女子実業補習学校として創立。その後、校名の変更や県への移管、学校移転などを経て、これまで1万4千人を超える生徒が巣立っていきました。
昭和18年の校舎の一部
卒業式では出席者の惜しみない拍手の中、入場した最後の卒業生31名が川元淳一郎校長から卒業証書を受け取り、「明るく輝く人生となることを確信しています。そして自分の可能性を信じて未来を切り開いてください」と励ましの言葉を受けました。
卒業証書を受け取る生徒
生徒会長の峰龍介くんは「さまざまな行事を31名全員で達成できたことは私たちの誇りであり、高山高校への愛情をいっそう深めることができました。これらの経験は今後の人生のなかで、大きな自信になると確信しています。3年間で身に付けた誇りと自信をもって胸を張って卒業することが私たち31名の最後の使命です」と決意を述べました。
旅立ちのことばを述べる生徒会長の峰くん
さらに保護者に対して「今日この日を迎えることができたのは家族の支えがあったからです。普段は恥ずかしくて言えませんが、18年間ほんとうにありがとう」と感謝の気持ちを伝えました。
会場から退場する卒業生
また卒業式後には閉校記念式典も行われ、同校卒業生を含む合唱グループ、高山コーラスのメンバーと共に校歌を斉唱し、閉校に花を添えました。
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