肝付町の四十九所神社へ毎年10月の第三日曜日に奉納される流鏑馬神事。射手となる少年と共に大役を務める神馬の馬主がこのほど変更しました。それを受けて3月12日に神馬2頭を前馬主の川崎良秀さん宅から後任の福永章さん(62)の新厩舎に移し、これからの安全を祈願する神事が執り行われました。
この日は、川崎さん宅から引っ越し先へ約4・6キロの道のりを引き馬で移動。昨年の神馬「はやぶさ号」と若馬「真樹(まさき)号」の2頭は落ち着いた様子で引っ越し先に到着しました。
引っ越し先まで引き馬で移動
玉串奉奠などの神事が行われた後、40平方メートルの牧場に放された2頭は新しい環境にすぐ慣れた様子で、暴れることなくシラスを敷いた敷地内を悠々と歩いていました。
敷地内を落ち着いた様子で歩く2頭
畜産業を営んでいる後任の福永章さんは名古屋競馬場で調教助手として8年間働いていた経験を持っていて、保存会の川野淳一会長は「ここでの調教を経て、どのぐらい仕上がるか楽しみだ」と期待を込めて話します。
はやぶさ号と福永さん
福永さんは「できる限り実際に馬に乗って調教を進めていきます。馬上から馬をコントールできるようにしたいですね」と、本番までの目標を掲げました。
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