海岸を中心に風光明媚な土地として知られている岸良地区にNPO法人陸の宝島・岸良が設立されました。
過疎化が進む中、人口減少を食い止めるためにも、まずは交流人口を増やすことを目的に、より魅力ある地域づくりをしようという思いから地域の人々によって立ち上げられました。
陸の孤島のイメージを逆手に取って、「宝島」にしようと、この名称をつけたそうです。
3月20日には、同NPOの拠点となる「きっちゃん広場」で設立記念式が開かれ、地域の人々が大勢集まりました。
開始30分ほど前から地域のみなさんが集まり始めています
式では、岸良中学校の生徒たちが棒踊りを披露した後、餅まきが行われ、大人も子どもも楽しそうに餅やお菓子を拾っていました。
中学生による棒踊り
まかれる餅は地域の人々の手づくりです
大人も子どもも一生懸命に餅やお菓子を拾います
同NPOは、4月から本格的に活動を開始する予定で、まずは、岸良ならではの農産物を育てたいと休耕田を利用したムカゴから育てた自然薯づくりやタラの芽栽培に取り組む予定です。
また、農家収入を上げることで若手経営者を育てることができればと、ポンカンやタンカン、辺塚ダイダイといった農産物の六次産業化も目標のひとつです。
拠点となる「きっちゃん広場」の建物は岸良の「じやんばっばん(おじいさん・おばあさん)」に恩返ししたいと、お年寄りに語らいの場として優先的に使ってもらうことにしています。
国道448号沿いにつくられた「きっちゃん広場」
「設立の思いはこの歌詞のとおり」という岸良望郷歌
「家庭菜園でつくった野菜の直売などもできれば、生きがいにもなり、また元気も出るのではないでしょうか」と理事の串崎一美さんは語ります。
現在メンバーは理事も合わせて16名。メンバーを増やし、活動を次世代につないでいくことを目指します。
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