肝付氏の拠点としてつたわる高山城。そこに鎮座する大来目神社は、城の鎮め神、守り神として大来目氏を祀り、建てられたものです。
そんな神社の鳥居が古くなったことから、このほど本城上、本城中、本城下、寺之上集落の有志らによって新しく建て替えられ、神社の例祭に合わせた4月24日、氏子らに向けて鳥居建て替えの報告会が本城集落センターでありました。
集落センターで行われた例祭の様子
例祭後、町の生涯学習講座「歴史探訪」の講師をしている福谷平さんから大来目神社の説明があり、そこで神社の敷地内にある石碑についての紹介がありました。
三百三十年祭を記念して建立された石碑
石碑には明治37年に行われた三百三十年祭についてのいわれが記されていて、「肝付氏が島津氏にくだってから三百三十年たっても、当時を偲んで本城の人たちが三百三十年祭の石碑を建てるというのはいかに肝付氏を慕っていたかという表れだと思います」と話しました。
新しく建て替えられた鳥居
また、この日は建て替えのために寄付をした第32代肝付氏当主の肝付兼達さんも招かれ、氏子らの前で「地元の方たちの熱意でここは維持されています。大変感激しております」とあいさつしました。
氏子らの前であいさつする肝付兼達さん
福谷さんによると、建て替えられた鳥居は木製で以前のものと同じサイズ。防腐処理もされ長持ちするということです。
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