今年度着任した肝付町の地域おこし協力隊は5名います。
そのなかの一人が田中綾音さんです。
学生時代の一年間、2014年4月から翌年3月まで休学し、緑のふるさと協力隊として、肝付町岸良地区で活動しました。
4月の着任式の様子
そして、「やはり地域の人々とかかわる仕事がしたい」と大学卒業後、今度は地域おこし協力隊となり、現在、前回と同じ岸良地区で暮らしています。
「地域で今まで続けられてきたものをこれからも続けていくお手伝いができれば」と考え、田中さんは岸良の伝統行事「ナゴシドン」の継承のための活動を始めました。
「ナゴシドン」は夏越祭のことであり、岸良の祭りでは平田神社に伝えられてきた神舞を岸良海岸の砂浜で奉納するのが特徴です。
その舞手の新たな担い手がいないことから、田中さんは地域の人々と話し合って、広く舞手募集をすることにしました。まずは、ホームページを作成し、全国に向け発信。この取り組みは地元のFMラジオや新聞でも紹介されました。
ラジオ番組収録中の田中さん
今回の募集は、長年伝えられてきた長刀舞、山之神、十二人剣舞のほかに巫女舞の舞手です。十二人剣舞は本来、男性が舞手を務めるものですが、継承のために今回は男女混合で募集することになりました。
応募者には、ナゴシドンが行われる8月14日を含む1週間ほどの間、岸良に滞在し、舞手として練習を積むとともに岸良の自然や食、地域の人々の交流などを満喫してもらいます(詳しくはこちらのホームページを御覧ください)。
募集用のホームページ
「岸良は海の恵み、山の恵みの豊かな土地です。この体験は、一生ものの思い出になると思います」と田中さんは話し、参加を呼びかけています。
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