10月16日(日)に行われる高山流鏑馬に向けて、旧国鉄大隅線の線路跡での練習が9月5日に始まりました。当初、前日の4日に予定していましたが、台風の影響により、延期されました。
当日の夕方、射手と後射手(前年の射手)、その家族や高山流鏑馬保存会会員ら関係者が集まり、練習の安全を祈願する神事が行われました。
今年の射手は高山中2年生の近藤祐生璃(ゆうり)君。射手に決定してから夏休みの間、神馬と触れ合い、その背に乗る練習をしてきました。
練習前に神馬・はやぶさ号にあいさつする祐生璃君
神事が済むと早速、練習開始です。
父親の近藤雅彦さんが、後射手の父親の増田清文さんに習いながら、場を清めるための真砂をまく後ろから、「馬場ならし」として約200メートルの距離を騎乗して往復します。
真砂をまく近藤さん(右)
その次は両手を上げて、手放しでの騎乗の練習です。この体勢は不安定な上に腕もきつく、なかなか大変です。保存会会員や後射手の増田啓吾君からアドバイスをもらいながら練習が進められます。
手を上げて姿勢を保つのはなかなかきついものです
練習が終わると、祐生璃君が神馬に人参を与えてねぎらいます。人馬一体となることを目指し、神馬との信頼関係を築くことも重要です。
祐生璃君は集まった人々に向かいお礼を述べ、「手を放しての練習は初めてです。手をあげているのはきついですが、みなさんからいわれることをしっかり守って本番に挑みたいです」と意気込みを語りました。
神馬とのふれあいも大切
また、後射手を務める啓吾君は「ちゃんと教える力を身につけてサポートしていきたい」と話し、あらためて心構えをしている様子でした。
後射手の啓吾君
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