肝付町の特産品で産業の創出を図る第6回肝付町異業種交流サロンが2017年3月1日、町の交流施設高山やぶさめ館で開催され、町内外から農林漁業生産者や企業、企業家など約100名が集まりました。
100名を超える参加者が集まった異業種交流会
今回は町に自生する辺塚だいだいに注目。「地域の宝探しとブランド化」をテーマに事例発表や研究発表、基調講演などがありました。
今回の主役「辺塚だいだい」
事例発表は平成28年に設立されたNPO法人「陸の宝島・岸良」の理事、串崎一美さんが登壇し、辺塚だいだいを使用した加工品販売までの取り組みを発表しました。
「陸の宝島・岸良」の串崎一美さん
同法人は交流人口を増やすことを目的に、より魅力ある地域づくりをしようという思いから地域の人々によって立ち上げられ、拠点となる交流施設「きっちゃん広場」の設営やポンカンやタンカン、辺塚ダイダイといった農産物の六次産業化に取り組んでいる団体です。
事例発表では、農薬や化学肥料を一切使わずに収穫された辺塚だいだいをそのまま搾り、瓶に詰めた「でで旬搾り」を第一弾の特産品として販売を開始したことや、同商品をベースにしたドリンクを第二弾として今夏発売することなどを紹介しました。
スクリーンに資料を映し出して説明
また、これらの加工品はあえてスーパーマーケットなどの小売店では販売せず、贈答品としてインターネットや大手百貨店などで流通させていくことを強調し「商品をつくるまでは簡単です。問題は販路開拓。これからが正念場です」と発表を締めくくりました。
辺塚だいだい入りエサで養殖されたカンパチを試食
この他、辺塚だいだいの鮮度維持などの保管方法を研究している、鹿児島大学農学部の渡部由香准教授による研究発表や、辺塚だいだいの魅力について紹介する講演、町内でつくられた加工品の展示試食会などもありました。
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