昨年7月7日から10月30日までISS(国際宇宙ステーション)に長期滞在した大西卓哉宇宙飛行士によるミッション報告会が3月25日、肝付町の内之浦銀河アリーナで開催され、町内外から約500名が来場しました。
ミッション報告会の様子
ISSの仕組みや「きぼう」(ISSにある日本実験棟)について、「本当に大きくて人間の科学力に感動しました」とISSを初めて目にしたときの思いなどを交えながら解説、マウスの飼育ミッションや燃焼実験などのミッションをこなしたことや、1日2時間半くらい運動していたこと、補給船のキャプチャ作業など滞在中にどのように過ごしていたかを紹介しました。
質問に答える時間も設けられ、「宇宙食ではなにが一番おいしかったですか」という子どもからの質問には、大西さんは「サバの味噌煮」がおいしく、他の宇宙飛行士と宇宙食を交換するなかでも人気が高かったというエピソードをそえて返答していました。
質問に答える大西さん。報告会終了後、「子どもならではの質問が楽しかった」と話していました
また、きぼう利用センター主任開発研究員や、「きぼう」の運用管制室のフライトディレクタとのトークもあり、鹿児島市から親子で訪れた女性は「大西さんが『管制室がなければなにもできない』といっていましたが、これほど運用管制室が重要だとは知りませんでした」と話し、宇宙飛行士だけでなくほかの関係者の話も聞けたことに満足した様子でした。
花束を受け取った大西さん
大西さんは報告会の終りに、「宇宙から見た日本はとても小さい。日本が世界で先進国であるのは科学技術があればこそ。子どもたちが宇宙や科学に興味を持って、活躍してくれる人材が出てくることを願ってやみません」と結びました。
会場となった内之浦銀河アリーナのホールでは、ブルースーツ・ANA客室乗務員制服試着体験やロケット・宇宙関連の展示もあり、来場した親子連れが試着して撮影するなど楽しんでいました。
展示コーナーの様子
行列のできたVR体験コーナー
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