「辺塚だいだい」について、より知ってもらおうと第1回でで感謝祭が肝付町岸良の旧岸良小学校体育館で2月18日に開かれました。
通常、青い実の状態で収穫されるため出回ることの少ない、熟した辺塚だいだい
「でで」とは、鹿児島弁で「橙(ダイダイ)」のこと。辺塚だいだいは、昔から肝付町と南大隅町の境目付近にある辺塚集落周辺で自生していた柑橘類で、昨年12月、地理的表示(GI)保護制度に登録されました。
イベントを主催したのは、辺塚だいだいの生産や加工品販売を手がけているNPO法人陸の宝島・岸良と岸良活性化協議会です。
会場では、辺塚だいだいを使ったマーマレードやお菓子の試食・試飲コーナーが設けられたほか、辺塚だいだいや岸良地区についての講演、岸良弁(きしたべん)を駆使した子どもたちによる劇、音楽演奏などが行われました。また、昼食には、地域住民の協力で、辺塚だいだいをはじめ地元の食材をふんだんに使った手料理がふるまわれました。
岸良小の子どもたちによる劇「でで太郎」
町内外からの来場者は120名を超え、試食しながら辺塚だいだいについて質問したり、マーマレードを食べ比べたりして味わうとともにさまざまな催しを楽しみました。
辺塚だいだいを使ったジュースを試飲
また、「辺塚だいだいのルーツを探る」と題して講演した鹿児島大学農学部の山本雅史教授は、現在、学生が研究しているDNA解析によると、辺塚だいだいはダイダイの原種ではなく、ユズと近いと考えられることなどを紹介しました。
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