「赤い通行証をのせた車が通るのを見かけると、打ち上げが近づいてきたとわくわくします」と語る、肝付町地域おこし協力隊の加藤美和子さん。
「赤い通行証」とはロケット打ち上げ関係者が使用する内之浦宇宙空間観測所の通行証のことで、常勤のスタッフの通行証は青い色なのだそう。
そんなややマニアックなロケット好きである加藤さんに「(一般的な)ロケット好きにチェックしてもらいたい肝付町のスポット・もの」を紹介してもらいました(順不同)。
(「IHIスペースポート内之浦」の愛称がついた宮原見学場に立つ加藤さん。
ロケットの機体が外に出てきてから打ち上げまでは時間があるので、
ぜひ「手乗りロケット」撮影に挑戦してください)
①イプシロン2号機の模型(肝付町と鹿屋市の境目、笠之原地区に設置)
まずは、実物の約半分の大きさの「イプシロンの模型」。なにしろイプシロンを製造している「IHIエアロスペース」がつくって寄贈してくれたものなので、本物そっくりです!
駐車スペースも2台分ありますので、ぜひ近くで見てください。
②イプシロン展示コーナー(肝付町役場内之浦総合支所内)
イプシロンロケットの開発の歩みをパネルや映像、模型などで紹介しています。搭載した衛星についても知ることができますよ。
柱はイプシロンの機体のデカールを模していますので、記念撮影もぜひ。
(産業創出課長のWさんが通りかかると詳しく解説してくれますよ!)
③肝付町観光協会のオリジナルグッズ(肝付町役場内之浦総合支所内)
肝付町観光協会では、いろいろなオリジナルグッズ、お土産を販売しています。
イチオシはここでしか買えない「マフラータオル」です。同じ地域おこし協力隊の田中綾音さんによるデザインがお気に入り。ふわふわしていて吸水力も抜群なので、愛用しています。プレゼントしても喜ばれますよ。
打ち上げ当日は見学場にも出店するそうなので、ぜひチェックしてみてください!
(当日は新商品も販売されます!)
④ニューロケット(洋食店)
糸川英夫博士が命名したスナック(当時)です。店内にはロケットの写真が飾られ、「ロケットのまち」を感じることができます。打ち上げ関係者のみなさんも食べに来られていますよ。
福の家旅館も経営していて、昔からロケット関係者との交流が続いています。ちなみに、旅館の部屋は衛星の名前がついています。
(ボリュームたっぷりの「ロケットランチ」。エネルギー充填できます!)
⑤ぎんじ堂のロケット最中
旧内之浦町時代に、町内のお菓子屋さんがみんなで開発したという「ロケット最中」。内之浦地区の特産であるポンカンやタンカンの果皮が白あんに練り込まれた、さわやかな味。「M3SⅡ」の刻印が入っています!
(ここでしか買えないのでぜひ! 5個入りパックは450円。バラ売りもありますよ)
⑥叶岳(かのうだけ)
叶岳からは内之浦湾を一望できます。晴れていれば、対岸の串間市や都井岬まで望めますよ。
展望デッキ周辺には顔出し看板をはじめロケットモニュメントがあるので、写真撮影に最適。願いが叶うといわれる鐘もありますので、ぜひ鳴らしてみてください。
(顔出し看板は22m、34mパラボラアンテナといっしょに撮れます!)
山頂にある叶嶽神社は、千段階段を登ったら願いが叶う…ともいわれていますけど、近くまで車で行けます! ぜひ願い事を書いて、絵馬を奉納してみてください(※絵馬は肝付町観光協会で販売されています)。
(最初に来たとき「ロケットを盛り上げる仕事がしたい!」と絵馬を奉納しました)
◯おまけ
・内之浦宇宙空間観測所のM台地(ミューセンター)も長坪シェルター(保安退避室)も、上空から見ると六角形をしていますよ!
(※ドローンは飛ばせないので、Googleマップ等で確認を!シェルター含め長坪周辺の細い道路は残念ながらマップ表示が出ません。観光協会窓口で国道448号から入る道路の目印を教えてもらえます)
・実験班が打ち上げ前にお参りする「長坪観音」はウルトラマンのような装飾がされています。「落ちない」ことから受験生もお参りしています。
・打ち上げ後、早い時期にM台地に行ったら「イプシロン石」(熱と衝撃で剥がれ落ちた、煙道の先の舗装面の一部)が拾えるかも。
◯参考MAP
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