【きもつき情報局】歴史探訪 第6回 番外編2 肝付氏の居城 高山城⑤

きもつきの歴史をたどる歴史探訪。前回に引き続き、高山城跡について紹介します。
解説は引き続き肝付町観光協会ガイド部会部長で、肝付町生涯教育課が主催する講座「ふるさと探訪」の講師を平成26年度から務める福谷平(ふくたに たいら)さんです。
なお、以下の文章は解説を書き起こしたものですが、話し言葉のため、若干の加筆・修正が加えられています。
球磨屋敷
少し平地になったところがありますが、ここは球磨屋敷といわれるところです。
相良近江守長毎とかかわりがあるといわれる球磨屋敷
なんで球磨屋敷かといいますと、永正3年1506年のときの十一代(島津)忠昌が高山を攻めた時に人吉(熊本県)からわざわざ加勢にかけつけた相良近江守長毎(さがらおうみのかみながつね)と武将たちがここで寝泊まりしていたため、球磨屋敷とわれるようになったそうです。
また一説には、兼久の息子、15代兼興の最初の奥さんが、相良近江守長毎の娘だったんですが、その人がいたところだともいわれています。
ですが、やはりこちらの説明板に書いてある方が信憑性があると思います。
歴史については、いろいろ説がありますから鵜呑みしない方がいいです。
水源と空堀
ここは人間が掘った空堀です。これは本丸に行く通路に通じています。
ここには何百年も枯れていない泉があります。耳をすましていただければ音が聞こえると思います。
水源から流れる水流
このあたりは栗山という集落で、以前は10軒以上あったと思いますけど、今はもう6軒くらいしかないです。
集落の人がたくさんいるときも水源地はみんなここでした。あそこに岩穴があって水がこんこんと出ています。この水はどんなに雨が降っても濁ることはないです。大地に降った雨がしみこんでシラスの層を通って濾されて何年かかけて出てくるものだからです。
今も水源地として使っています。ここは枯れないし安心ですからね。
ここの古老たちに聞けば、自分たちのじいちゃんとかひいじいちゃんたちもここを使っていたそうです。
だからその先祖の方々も使っていたんでしょうね。 ここは枯れたこともないし、おそらく肝付氏もここの水を使っていたのだろうと思います。
ここも空堀です。ここに説明してありますが人為的に掘ったんですね。
高山城内の空堀
だから考えてみれば、スコップやモッコ、ツルハシなどで掘ってつくるわけですから城をつくるというのは大変なことです。
さっき言いましたように、農民もみんな協力してつくるわけです。一旦急あればみんな逃げこむわけですから。
枡形跡
ここは桝形跡といわれるところです。
一升枡とか五合枡とかある、あの枡です。枡の形、真四角をしているということです。
曲輪の間にある枡形跡
二通りいわれがあります。
いざ戦いが始まると急を要するので、人数を数えられないのでここに入って、ここに入ったら大体50名とか百名いる、と。そういう単位で人間の数をはかっていた枡ということで枡形だという人もいます。
ここは大手口から上がってきて、それほど距離はありませんが、こちらに行けば本丸です。合流してみんなここを通るわけです。
そのときにここに囲いのようなものをして、敵か味方かというのを見分ける場所だという人もいます。
上から見て、不審者だ、味方だと見分けるわけです。
入り口からまっすぐ、すっと行くのではなくて、ぐるっと回ってから出られるような工夫をした真四角な柵をつくっていて、それが枡形だという人もいます。
どちらが本当かはわかりませんが、後者の方があっているような気もしますね。
こちらは曲輪(くるわ)のようになっていますけど、ここを通る人たちをあそこから見て、この人はあやしいとかいうのを判断していたというところです。
馬乗り馬場
 
ここは馬乗り馬場です。乗馬の練習をしていたところです。
広いですが、これも空堀です。
馬乗り馬場跡
普通の空堀はV字とかU字のような形になっていますが、ここは広くなっています。こんな堀を箱堀というそうです。これも人為的につくった堀です。人手でやったということは大変な苦労があって年数がかかった堀跡だと思います。
なにもないときは馬の練習をしたりしますが、いざ戦いとなると布陣をして戦いの場になるわけですね。
城のなかにこんな馬乗りをするような場所があるというのはそんなにないと思います。
いくつか県下の城を見ましたが、高山のこの城跡はよく手入れがされています。崩れてないし開発されてないし、昔のままでそんなに変化してないと思います。そういう面では非常に貴重な山城だと思います。
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