【きもつき情報局】ナゴシドンへ向けてスタート!(2019年)

※2019年のナゴシドンは台風接近により中止となりました。

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毎年8月14日に開催されるナゴシドン(夏越祭)は、肝付町岸良に伝わる伝統の祭りです。

平田神社で神事を行った後、岸良海岸の砂浜で神舞を奉納、四方に張った茅(チガヤ)の縄をくぐって厄を払います。

(2018年のナゴシドンの動画です)

地域外の人の手も借りて伝統の継承をしていこうと、2016年、神舞の舞手を町内外へ向けて広く募集をかけたことをきっかけに、地元や町内の他の地区から舞手を希望する人も増えてきています。

今年の舞手は計10名。地元の肝付町・岸良地区から5名、肝付町高山地区(出身者含む)から3名、隣の鹿屋市から1名、県外から1名が参加します。神舞は、昔から伝わっている山の神舞、薙刀舞、十二人剣舞と、近年、奉納するようになった浦安の舞(巫女舞)です。

十二人剣舞は6名の子どもたちが舞手を務めます。

初参加は岸良小5年生の倉一颯(いぶき)さんに、鹿屋東中3年生の鎌田竜也さん、高山小2年のガーナー秋鷹さんの3名。安田空正(てんせい)さん(岸良中1年)は3回目、岩﨑雅弥さん(岸良中2年)・歩睦さん(岸良小6年)兄弟は2回目となります。

山の神舞は、3回目となる松永太心(たいし)さん(高山小6年)、薙刀舞は、2回目となる榮倉孝行さん(岸良在住)がそれぞれ舞手を務めます。

巫女舞、浦安の舞を舞うのは山口県から参加した江原千花さんと、昨年はサポート役として裏方を努めたガーナー夏美さん(高山出身)です。

また、運営サポーターとして町内外から舞手の家族や留学生、過去に舞手を務めた人たちも加わり、地元の人々と協力して当日に備えます。

今年(2019年)も、舞手たちが集まってのオリエンテーションが8月9日に肝付町役場岸良出張所で行われました。

ナゴシドンのつなぎ手実行委員会の田中綾音さんが中心になって、集まった舞手たちにナゴシドンについてや当日までのスケジュールについて説明し、衣装合わせなどを行いました。


(ナゴシドンについて説明する田中さん)

初参加の倉さんは「やってみないかと声をかけられて、ちょっと迷ったけれども、もし来年出られなかったらもったいないと思って、出ることを決心しました。みんなで息を合わせて完璧に踊れるよう頑張りたい」と意気込みを語ってくれました。

「初めて参加する人も多いので、教える係として参加することになりました」と話すのは3回目の参加となる安田さん。「(十二人剣舞の)木刀の持ち手は汗で滑りやすいので気をつけたい」と経験者ならではの心構えもあります。

かつて舞手を務めた父親から舞を教わる安田さんは「頑張って、伝統を大切にしているところを見てほしいです」と話します。


(衣装合わせ。動きやすいように裾の長さを調整します)

これから本番まで暑いなか、祭りに向けて、毎日練習が続きます。

地域の内外からさまざまな人々が集まって、つなげていく「ナゴシドン」をぜひご覧になってください。

※「ナゴシドンのつなぎ手」ホームページはこちら
※2019年のナゴシドンは台風接近により中止となりました。


(上左:安田さん、上中:鎌田さん、上右:ガーナー 秋鷹さん、
下左:倉さん、下中ガーナー 夏美さん、下右:オリエンテーション資料)

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