新元号になって初めて行われる高山流鏑馬神事。令和初という大役を務める射手がこのほど高山中学校2年生の中野紅(こう)くんに決定し、8月11日に流鏑馬保存会のメンバーが正式依頼のため射手宅を訪問しました。
射手宅で行われたお祝いの様子
紅くんは、幼いころから父親の雅仁さんに連れられて流鏑馬の手伝いをしていました。その時から射手は憧れの存在だったそうです。
紅くんは「小学4年生の時にあった流鏑馬学習会で、保存会メンバーから射手になりたい人はいないかと聞かれたのですが、恥ずかしくて手を挙げられませんでした。それが悔しくて、射手になりたいという気持ちがいっそう強くなりました」と応募のきっかけを話し、「憧れの射手に選ばれたのです。緊張しますが、それ以上に嬉しい気持ちでいっぱいです。本番では一本でも多く籠矢を狙いたいです」と目標を掲げました。
父親の雅仁さんと母親の和恵さんは「普段から自分のやりたいことなど積極的に言うほうではないと思っていたので、射手をやりたいと聞かされた時は驚きました。それでも自分から進んで気持ちを伝えてきたことが嬉しかったですね。もちろん決まったからには全力でサポートしていきます」と声を揃えました。
高山流鏑馬神事は毎年中学2年生の少年が射手に選ばれ、1か月半ほどの練習を経て、10月の本番に挑む伝統神事です。紅くんの練習は町内の旧国鉄線路跡で9月2日から始まります。
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