【きもつき情報局】2019年夏-アユ釣り紀行 in 岸良&秋田

肝付町・岸良出身の宮薗浩樹さん(ベトナム・ハノイ在住)による釣りレポート。前回に引き続き、美しい岸良海岸へと流れこむ久保田川での「鮎釣り」です。また、遠く離れた秋田の釣り事情もご紹介。お楽しみください!

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1年振りの釣り投稿です(今年の旧正月にも帰省したのですが、息子の結婚式で十分な釣り時間が確保できず)。

今回の帰省ではたっぷり時間が取れたので「キス釣り&鮎釣り三昧」を目論んでいたのですが、台風9号&10号による大しけでキス釣りは断念し、鮎釣りに専念しました。

台風で大しけの岸良海岸

場所は昨年同様、久保田川です。昨年の釣果に味をしめ、今回も爆釣を期待し、いつもの場所で竿を出しました。

昨年の魚影の濃さからすれば、遠征せずとも「おとり鮎」(※)の確保は現場で楽勝かと思いきや、今年はどうも川の様子が少し変で魚の姿が見えません。2時間程、鮎ルアーを使って粘ったものの「おとり鮎」を確保出来ず、あきらめて帰り支度をしていたら突然車が入ってきました。

※おとり鮎については前回の記事をご参照ください。

奥まった岸良のさらに奥にあるこの釣り場を知っている人はいないと思っていたのですが、霧島市在住で県内のいろいろな川を巡りこの場所を探り当てたという2名の釣り人でした。しばらくの釣り談義の後、当方が「おとり鮎」を持っていないことを知ると親切に2匹分けてくれました。聞けば今年はどこも不漁とのことで、特に天然鮎のみの河川は厳しいとのことでした。

久保田川での釣り風景

魚影は薄くても「おとり鮎」があれば何とかなるだろうと、翌日(8月12日)同じ場所で竿を出したところ、いきなり2連チャンで鮎がかかり、その後もポツポツでしたが、黄色い追星の鮮やかな天然鮎が竿を絞って楽しませてくれました。

やっぱり故郷の川は裏切らないと気を良くし、また来年への期待を膨らませたところです。

なお、8月14日は「ナゴシドン」を楽しみにしていたのですが、こちらも台風の影響で中止になったことから、鮎釣り同様来年に期待です。


久保田川での釣果

翌週は、今年亡くなった義父の初盆のため秋田に帰省しました。義父を供養するためには鮎釣りは欠かせないと思い(周りはあきれモードですが)、女房の実家(湯沢市)の隣村を流れている成瀬川で竿を出しました。

成瀬川は釣り好きなら誰でも知っている「釣りキチ三平」の故郷です。漫画家の矢口高雄氏がこの地域の出身で、「釣りキチ三平」に出てくるほとんどの釣り風景が成瀬川のものです。

自分も小さいころから大好きで、同漫画によく出てくるイワナ、ヤマメとはどんな魚なのだろうと想像を巡らせていたものでした。

以前、成瀬川で釣りをした時、かかった鮎を取り込もうとしていたら、さらにずしんと重くなり、一体何が起こったんだと慌てふためきながら何とか近くに寄せたところ、何とでっかいイワナが鮎を飲み込んでいたということがありました。


「釣りキチ三平」の里、冬場は二メートル以上の積雪となる豪雪地帯

今回は鹿児島から追っかけてきた台風10号の余波で秋田の天気も今ひとつだったのですが、それでも20センチを超える型の良い鮎が釣れ、充分に楽しむことが出来ました。写真の鮎は「背がかり」といって、「おとり鮎」を良く追う鮎が釣れた時はこのようになります。


元気よく「背がかり」してくれた秋田美人アユ


釣果は10匹程。それでも型が良く大満足

鹿児島の鮎釣りはまだまだ盛りの時期ですが、秋田の鮎釣りはお盆を過ぎると終盤といった感じで、川も、そして周りの景色も秋の気配を見せ始めます。釣り場から帰る途中にはたくさんのリンゴ園があり、中には色づき始めているものもありました。


たわわに実ったリンゴ。秋には実家から送ってもらっています

秋田県は高齢化率、人口減少率とも全国1位と大変厳しい状況にあり、帰省の度にその深刻さが増していることを感じるところです。鹿児島ではイノシシなどによる被害が多々ありますが、秋田ではクマによる被害が少なくありません。

いろいろと大変な状況にはありますが、秋田には、お米(秋田こまち)を始め、日本酒、漬物などなど本当に美味で豊かな食文化があり、当方も義母の作る料理を楽しみに帰省しています。


熊に注意

最後になりますが、また機会があれば投稿させていただきますので、それまでしばらくお待ちください。

 

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