【きもつき情報局】海から内之浦を望む! 漁船クルージング

肝付町では、5月から8月中旬頃のイセエビ(=えっがね)禁漁期間の前後、春と秋に「えっがね祭り」が開かれます。祭り期間は、町内の加盟店舗が工夫を凝らした「えっがね」料理を提供します(えっがね祭りの情報は肝付町観光協会HPでチェック!)。
 
イセエビが棲息するのに適した、外洋に面する岩場の海岸線が長くのびる肝付町が、県内有数のイセエビ産地となっているからこその催しです。
 
例年、この祭り期間中に・日曜日限定で「内之浦湾漁船クルージング」が実施されています。
 
■内之浦湾漁船クルージング(2019年秋情報)
【運航】9月の土・日曜日各日2回、要予約(最少催行人数3名)
    ※予約状況や天候により運航を中止する場合があります
【所要時間】約1時間
【料金】おとな2000円、高校生以下500円、未就学児無料
【予約・問合先】肝付町観光協会 ☎0994(67)2888
 
このクルージングの参考になればと、9月1日のオープニングイベントで運航されたお試し体験版と言える「湾コインクルーズ」(所要時間:約30分)を取材しましたので、ご紹介します。
 
※オープニングイベントの様子は文末にスライドショーを掲載していますので御覧ください。
 
【湾コインクルーズ】
クルージングをする船は、地元の漁師である津代美佐男さんの漁船「宝盛丸」。「えっがね祭り」の赤いのぼりが目印となっています。
 
イベントでは、会場に設けられた受付所で申し込み、乗船時間になると、救命具をつけて乗り込みました。
 
漁船の前後に座席が設けられていて、定員は12名です(船長のぞく)。全員乗り込んだら、出航。港内ではゆっくりと進みます。見送る人々が手を振ってくれるのは、オープニングイベントならでは!
 
港を出るとスピードアップ! 時速40kmくらいだそうです。コースは波の高さなど状況によって若干変更することもあります。
 
あいにくのくもり空でしたが、潮風が心地よく、水しぶきを上げながら、海の上をぐんぐん進むのは気分爽快です。少し慣れてくると、ほとんどの方が立ち上がって景色を眺め、あちらこちらから「気持ちいい!」と声が上がりました。
 
船長の津代さんが要所要所で船の速度を緩め、湾から見える景色について、湾岸の津代半島にあるキャンプ場や白木浜、津代さんが通っていた小学校のあった場所などを教えてくれます。
 

(案内する津代さん。操船用のリモコンが左手に握られています)
 
「4kmくらいの範囲に大小11の定置網があって、会場で売っていた魚もこの網でとれたものなんですよ。全部にいっぱい魚が入っているということはないです」「このあたりの岩場では場所ごとに、えっがね(イセエビ)が3年間または5年間禁漁となっているんです」といった地元漁師ならではの話も。
 
(イセエビがひそんでいるかもしれない岩場)
 
熊襲討伐にやって来た第12代・景行天皇が登って宮を建てる場所を探したという伝承の残る叶岳は、海上からだと、とても目を引きます。
(内之浦湾から見上げる叶岳。手前は内之浦海岸の砂浜)
 
長く伸びている内之浦海岸の砂浜を横目に港へと戻ると、堤防で釣りをしている親子連れが手を振って迎えてくれました。
(手をふる釣り客)
 
クルーズを終えて、圧倒的に多かったのが「気持ちよかった」「楽しかった」という声。曇っていてもそうなのですから、よく晴れた日はさらに爽快感が増すのではないでしょうか。
 
波が穏やかだったため、船酔いした様子もなく、みなさん、元気そうでした。
(上陸!)
 
■津代さんの声
 
漁船クルージングをはじめて10年近くになります。始めたのは還暦のときですね。
えっがねもいいのですが、ぜひ海から山を、内之浦を見てもらいたいです。みなさん、若返って、大人も子どものように喜んでくれます。小さな子どもたちも怖がっているようで、実際は喜んでくれています。
 
こんな小さな船なのに、みなさん、とても喜んでくれるので、やめられませんね。後継者も育てていきたいです。
(船を係留するロープをかける津代さん)
 
 
■えっがね祭りオープニングイベント(場所:内之浦漁港特設会場)
 
(会場の様子のスライドショーです)
えっがね味噌汁のふるまいをはじめ、えっがねスケッチ大会、えっがね釣り、えっがね重量あてクイズ、えっがね&鮮魚販売とえっがねづくしのイベント。2019年にはおよそ1200名が来場。よしもと鹿児島住みます芸人で肝付町観光親善大使見習いの「キカンタレ」の2名が司会をし、場を盛り上げました。
 
ほかにも内之浦を知ってもらおうと、内之浦宇宙空間観測所のガイド付きミニツアーやウォータースポーツのSUP体験(温泉入浴券付き)、湾コインクルーズなどのイベントも実施されました。
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