肝付町岸良地区に伝わる正月の祭事「テコテンドン」が1月2日に行われ、小学生から60代まで15人の参加者が五穀豊穣や無病息災を願いました。
テコテンドンは、北岳(747メートル)山頂にある北岳神社の神霊を赤い衣を着せて人型にしたヒモロギに移し、麓の平田神社に迎えるというもので、第12代景行天皇が北岳に山籠したことから神霊は景行天皇だという言い伝えのある不思議な祭事です
一行は険しい山道を約3時間かけて登りました。山頂の祠の前でヒモロギに神霊を移す神事を行い、餅を焼いて食べ祠の背後にそびえる巨岩からの景色を楽しみました。
下山の途中から太鼓を鳴らし「テーコテンドン オー ソーライソーライ ホーホ」と神歌を歌いながら平田神社へ戻りました。
最後に行われる環幸帰山祭では宮司がヒモロギの衣をほどいて北岳の方角の窓を開け、神霊が山頂の祠へ戻るのを参加者とともに見届けました。
2年ぶりに参加した地元の女性は「久しぶりだったこともあり、体力的にとてもきつかったのですが、他の参加者に励まされてやりきることができました。おかげさまでよい1年になると思います」と話していました。
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