【情報局】ウミガメ勉強会で理解深める – 岸良学園ウミガメ勉強会

ウミガメについて学ぶ勉強会が、5月14日、義務教育学校岸良学園で開催されました。
岸良海岸でウミガメの産卵が始まるこの時期に毎年おこなわれているもので、今年は鹿児島大学ウミガメ研究会の学生たちとかごしま水族館の学芸員が訪れ、子どもたちにウミガメの生態などを教えました。

学生たちは勉強会の前半で、ウミガメの特徴や生態などをクイズ形式で出題したり、絶滅危惧種であることや謎が多い生き物であることを紹介したりしました。
クイズの際は子どもたちだけでなく参加した地域住民にもホワイトボードが配布され、これまでの地域ぐるみのウミガメ保護活動を思い出しながら答えを書き出していました。

鹿児島大学ウミガメ研究会の学生たち

勉強会後半はかごしま水族館の学芸員・柏木由香理さんが登壇し、水族館でウミガメ調査に携わる立場から話をしました。
昨年岸良海岸で採卵して岸良学園のうみがめハウスに埋めた卵のうち、ふ化して砂の外へ出てきた子ガメの割合を「脱出率」として分析し、「卵の移動が慎重かつ丁寧にできていたので、脱出率は高かった」と評価しました。

かごしま水族館の柏木由香理さん

さらに今年度の活動をより深めるために、うみがめハウスへ卵を埋める際のコツや、天気・気温・雨量を記録することで砂の中の変化を推測する方法を説明しました。

グラフや道具を使って説明

閉会時、岸良学園8年生(中学2年)の川邉瑛大さんは「クイズ形式で分かりやすく説明してもらい、楽しかった。ウミガメについてもっと深く知りたいと思いました。」とあいさつしました。

ホワイトボードを使ってクイズに答える子どもたち

鹿児島大学ウミガメ研究会の代表で鹿児島大学水産学部3年の山下和輝さんは「今後も調査に来て、普段活動をしている吹上浜と岸良海岸の違いを地域の皆さんと一緒に調べていきたい」と意気込みを話しました。

展示された3種類のウミガメのはく製

またかごしま水族館の柏木由香理さんは「岸良には豊かな山があるからこそ、海が豊か。ウミガメの研究を通して、岸良の海を誇りに思ってほしい」と語りました。

岸良学園では5月下旬からウミガメの産卵を観察して採卵し、8月にウミガメ放流会をおこなう予定です。

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