10月7日打ち上げ予定のイプシロンロケット6号機に搭載される衛星の一部が9月2日、内之浦宇宙空間観測所内M組立室で公開されました。
この日公開された衛星はイプシロンロケットとして初めて搭載する民間の商業衛星QPS-SAR3、4号機と革新的衛星技術実証3号機を構成するRAISE-3の計3機。
QPS-SARは福岡市のQPS研究所が開発したもので、雲や噴煙を透過し、昼夜を問わず地表を観測できるレーダーを使用した地上観測データサービスの提供を目指すもので、交通状況や災害時の状況確認に役立てます。
革新的衛星技術実証3号機は、大学や研究機関、民間企業等が開発した衛星を搭載したもので小型実証衛星3号機と8機の超小型衛星・キューブサットの計9機で構成されています。公開されたRAISE-3は公募により選定された7つの機材を搭載、運用されるもので宇宙システムの基幹的部品や新規要素技術の軌道上実証実験を行います。
イプシロンロケットの井元隆行プロジェクトマネージャは「革新的衛星というだけにまだ実績がない、それを今回初めて民間の有償商業衛星と一緒に積み込むのでどうしても万が一を考えてしまう。不測の事態に備えて準備しておくことを心掛けている」と話しました。
イプシロン6号機は2022年10月7日に内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定です。
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