九州南西部で見られる鬼火焚きのひとつドヤドヤサーが1月7日、肝付町の内之浦地区で開催されました。この地域の鬼火焚きは七草祝いが併せて行われること、そして昼間にあることが特徴の伝統行事です。
ちなみにドヤドヤサーの名称の由来は不明ですが、一説には「どんど正月」、「どんど焼き」の「どんど」を語源としているのではないかといわれています。
ドヤドヤサーの冒頭に行われる七草には17人の子どもたちが参加。青空の下、神事が行われ、無病息災を祈願しました。その後、火入れが行われ、立ち昇る火の粉と竹の破裂音で災いを祓いました。
七草祝いに参加した女の子の保護者は「自身の子はもちろん、多くの子どもたちの七草姿が無事に見られて嬉しかったです。事故など年初から大変な年になっていますが、このまま元気に成長してくれることを願っています」と話しました。
今回はそんなドヤドヤサーの様子を写真で振り返りたいと思います。
午後1時頃、親竹を取り囲むように人々が集まってきました。
七草祝いの受付をする晴れ着姿の子どもたち。
今年は地域内外から17人の子どもたちが七草祝いに参加しました。
神事が終わり、いよいよ火入れという時に風が強くなってきました。
七草の子どもたちが火入れを担当します。
約15メートルの孟宗竹を束ね立てられた竹柱には、日の丸の扇子や、5色の布、折り紙などで装飾されています。
竹柱から生まれ月によって伸びる12本の縄尻をそれぞれの月に生まれた来場者がしっかりと握ります。
安全を確認してから、竹柱が縄で引き倒されました。
竹柱の竹笹や飾り物は縁起物として持ち帰ります。それを残り火の煙で炙って今年一年の無病息災を願いました。
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