肝付町・岸良海岸の砂浜で神舞を奉納する伝統行事「ナゴシドン」。
今年も8月14日に開催されます。
長い伝統を持つ祭りですが、今回は初の試みとして、全国に向けて舞手を募集しました(詳しくはこちら)。
薙刀舞と山神舞の舞手に応募したのは神奈川県在住の男子学生2名です。
地元の子どもたちも見学に訪れた岸良小学校体育館での練習
肝付町の隣の鹿屋市出身である溝口良信さんが、地元の周辺で夏休み期間中のアルバイト先がないかインターネットで調べていたとき、町のホームページでたまたま舞手募集の告知に目をとめたのがきっかけです。
「もともと歴史や民俗に興味があり、釣りなどで岸良を訪れたこともあったので、ナゴシドンの名前だけは知っていました。やってみたいなとは思ったのですが、一人で参加するのをためらっていました」
同じ大学の友人である柿﨑萌さんとの会話のなかで話題にした所、柿﨑さんも興味をひかれ、一緒に参加することを決めたそうです。ふたりは8月8日から岸良に滞在して、神舞の練習を始めました。
ふたりのうち、薙刀舞を希望したのは柿﨑さん。青森県出身です。
「中学校時代に剣道をしていて、通じるものを感じたのでやってみようと思いました」
実際にやってみて、見た目よりも「激しい舞」だと感じたそうです。
「頭上で薙刀を回すところは特に激しいですね。ほかに腰を落とす動作、たすきの扱いなど難しいです。本番までもっと練習していきたいです」
薙刀舞を練習する柿﨑さん
山神舞に挑戦するのは溝口さんです。
山神舞は面をつけて弓矢を使う舞であり「視界が狭くて手元を見ることは出来ません。でも、その分、集中できると思います」と溝口さんは話します。
「指導してくださる方たちの舞いに対する深い思いに触れ、身が引き締まる心地です。本番では神と一体になると聞きました。その領域まで達することができれば」
山神舞を練習する溝口さん
取材に訪れた8月10日は岸良小学校の体育館で練習が行われ、ふたりとも真剣な面持ちで神舞の動きを身につけようと練習に励んでいました。
練習を支える地元の方々
今回の企画を立てた地域おこし協力隊の田中綾音さんは「地域のみなさんが親身になって教えてくださり、そして、教えを受ける二人も真摯に向き合ってくれています。宿泊所でも熱心に自主練習して、上達も早いと思います」と話し、地域の人々との打ち合わせや参加者の受け入れに奔走しています。
これから巫女舞や十二人剣舞の舞手が練習に加わり、本番の14日まで繰り返し練習が続けられます。
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