【きもつき情報局】内之浦にカフェオープン?! さかど結いの家

内之浦総合支所の近く、小田川にかかる「釈迦堂橋」のたもとに、のぼりの立つ一軒の民家があります。
ここは肝付町内で3軒目の「結いの家」です。
 
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(見た目は普通の民家のさかど結いの家)
 
肝付町の「結いの家」は、公民館や集会所が近くにないという地域の住民のための「集いの場」として空き家を活用したもので、現在、町内に3カ所設置されており、地域福祉推進事業の一環として肝付町社会福祉協議会と地域包括支援センターが支援しています。
 
家に引きこもりがちになってしまう高齢者のみなさんが気軽に立ち寄れる場所にしたい。また、地域に暮らす人々が互いに助け合える活動をするための拠点となれば。
 
そうした思いから設けられた「結いの家」。第1号は波野地区にある「いったんもめんと結いの家」です。そこでの活動をモデルに、続く2カ所、高山地区の「新富おじゃんせ結いの家」と内之浦地区の「さかど結いの家」ではそれぞれの地域でなにができるか、なにをしたいかが話し合われています。
 
現在、「さかど結いの家」では、気軽に健康相談のできる「暮らしの保健室」が開設されたり、ころばん体操クラブの拠点として利用されたりしています。また、来年度からは、いったんもめんと結いの家での活動を参考に、高齢者向けの「お弁当」配達を始めようと話し合いが進められています。
 
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(血圧を測って健康相談。おしゃべりも楽しみのひとつ)
 

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(手作りの差し入れを持ってくる利用者も)
 
そうした活動の中で、現在、一番の特徴となっているのは「カフェサロン」です。※2019年よりカフェサロンの形式は変更されています。。
 
結いの家に入ってすぐ左手にある部屋を利用したカフェスペースで、マスターを務める河野雄さん(77歳)が豆をひき、ハンドドリップでコーヒーをいれてくれます。 
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(コーヒーをいれる河野さん)
 
若い頃、船乗りをしていたときに飲んだ「本場」のコーヒーをきっかけにコーヒー好きとなっておよそ50年。結いの家での活動を広げるにあたってボランティアでカフェのマスターを引き受けました。知人の自家焙煎店からコーヒー豆を取り寄せ、訪れる人々に挽きたてのコーヒーをいれては、1杯100円でふるまっています。コーヒーが苦手な人でも「ここのコーヒーなら飲める」という声も聞かれるそうです。
 
また、結いの家の畑で栽培するハーブを使ったハーブティーも人気があります。季節に限りはありますが、訪問者が自分の手で摘み取ることもできます。
 
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(香り豊かなフレッシュハーブティーも1杯100円!)
 

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(結いの家の横の畑でハーブを栽培)
 
観光ボランティアガイドや音読ボランティアなどの活動もしている河野さんは「気まぐれカフェ」と称して、用事のないときに無理のない範囲でカフェを開き、気軽に立ち寄れる結いの家の雰囲気作りに一役買っています。
 
連日でオープンするときも、「苦にも負担にもならないですよ。お客さんがいないときも好きな音楽を聞いていますから」と笑顔を見せます。
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(カフェスペースで見ることのできる写真は河野さんが撮影したもの。
初任給でカメラを買ったというほどのカメラ好き! )
 
常連もじわじわと増えているなか、とりわけ帰省客に「いい場所ができた」と喜ばれています。出かける途中で立ち寄って計画を練るなど、中継地点として活用していたそうです。
 
「コーヒーらしいコーヒーを飲んだ」と喜んでもらえるのが一番うれしいという河野さん。町外から訪れた人の休憩スポットとしても気軽に利用してもらえればと話します。
 
「お弁当を持ち込んで食べてもいいですよ。ゆっくり過ごしてください」
 
河野さんは内之浦宇宙空間観測所をはじめとする観光情報にも詳しく、頼りになります。内之浦地区をドライブや旅行で訪れた方は、休憩がてら一度「さかど 結いの家」訪ねてみてはいかがでしょうか。
 
 

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(カフェのオープンはこの看板が目印)
 
 

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