【きもつき情報局】これからも肝付町とロケットを応援

2019年3月で任期を終える地域おこし協力隊のひとり、加藤美和子さん。
 
肝付町の地域おこし協力隊になる前から、たびたびロケット打ち上げを見に肝付町を訪れていた。
 
初のイプシロンロケット(試験機)打ち上げのときには、当時住んでいた宮崎から車で約2時間半かけて、打ち上げ延期分を含めて3回、打ち上げを見るためだけに休みを取って訪れたほどのロケット好きだ(加藤さんによるロケット好きのための町案内はこちら)。
 
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(イプシロンモニュメントの前でポーズを決める加藤さん)
 
ロケットや宇宙への憧れはあるものの遠い世界のことと思っていたが、肝付町で地域おこし協力隊を募集していることを知り、地域のお手伝いをすることがロケットのお手伝いにつながるのならばと応募した。
 
「自然豊かな場所から、最先端技術を使ったロケットが打ち上げられるというギャップにも魅力を感じていたこともあって、若いうちにチャレンジしようと応募したんです」
 
加藤さんは福井出身だが、宮崎県で約6年間働いていただけあって、「同じ南国だからか、似ている部分もあって、肝付町での暮らしに馴染むまでにそんなに時間はかからなかったです」。
 
「もっと違いがあるかと思っていました。不便さも特には感じなかったですね」
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(上・イプシロン2号機打ち上げ時、下・SS520-5号機打ち上げ時。ブースでの販売も板についた?!)

 

 
はじめは正直なところ、ロケットしか見えていなかった。しかし、「暮らすうちにロケットを支えている町の人たち、自然や歴史、食べ物、のんびりした性格などロケット以外の魅力に気づいていきました」と話す。
 
「内之浦宇宙空間観測所周辺の山並みなど、町のどこを走っても綺麗な自然の景色に出会えますし、町役場周辺の麓地区では武家屋敷群の名残が暮らしの中に息づいているのを感じられます」
 
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(内之浦宇宙空間観測所は緑の山々に囲まれている)
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(麓地区にある復元された武家門
3年間の活動を振り返ってみると、「1年目は2号機打ち上げのことで頭がいっぱい。2年目以降は、町とロケットのPRイベントや水ロケット教室など教育活動のお手伝い。3年目は宇宙協議会の手伝いでコンテナショップでのグッズ販売や、4号機のカウントダウンプロジェクトなども。また、月数回程度ですが、内之浦宇宙空間観測所を中心としたガイドもしました。自分でできる形でのサポートがメインだったと思います。もっと積極的に動くことができていれば、など反省すればきりがありません」
 

 

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 (2号機の機体に貼り付けるデカールを前に打ち合わせ。
2号機打ち上げでは、「イプシロンで夢を射とめよう!」企画に奔走した)
 
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(子どもたちの紙ロケットづくりを手伝う)

 

 
最後の大きな仕事となったのは、肝付町シティプロモーション事業による、アプリ「YORIP」と連携した観光マップづくりへの協力だ。他の地域おこし協力隊や一般住民らとともにスポット情報などを提供したほか、マップに使用するイラストを手がけることになった。
 
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(できあがった観光マップ)
 
この観光マップは「宇宙人がつくった」がコンセプトだ。
 
「マップづくりのメンバーそれぞれに宇宙人のイラストの原案を出してもらって。それをもとにデフォルメしてキャラクターを描きました」
 
企画は11月に始まり、2月末に完成。短い期間のなかで、なんとか仕上げることができた。
 
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(地図を広げる宇宙人タヌポン)
 
3年間を通して、最も印象に残ったのは、やはりロケットの打ち上げ。
 
「毎回、雰囲気が違うんですよね。初めて宮原見学場(現在のIHIスペースポート内之浦)から見た2号機の打ち上げは明るく夜空を照らす姿が思い出に残っています。3号機も夜でしたが、夜光雲が発生するなど、また違う雰囲気。4号機のときは漁港から見ましたが、青空のもとで打ち上げられる姿が、自分の『卒業』を祝ってくれているような気がしました」
 
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(イプシロンだけでなく小型の観測ロケット打ち上げも応援!)
 
加藤さんは活動を通して知り合った人と結婚して、肝付町を離れることになった。
 
これから地域おこし協力隊となる人々に「無理せず、意気込みすぎず、少しずつ暮らしの中で好きなことや楽しみ、やりがいを見つけて、人との付き合いを広げていけば、活動を続けていけると思います」とエールを送る。
 
今後も「引き続き肝付町を、ロケットを応援していきたいです。4月のサイクリングイベントも手伝いに来ますよ」と話す加藤さん。
 
「陸続きでロケットが見られる場所」である肝付町。今後もロケット打ち上げ時に加藤さんと出会う可能性は高い。
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